北川智久 順逆曲直旋転心身

甲野善紀先生のTwitterから

甲野善紀先生が1月19日にTwitterに投稿された一連の発言をご紹介いたします。



今日1月19日は韓氏意拳の光岡英稔師範の、意拳ではない形意拳の講習会。
およそ武術には無縁そうに思える女性の参加者が何人もいる光景を見ていると、
とても日本でも屈指の武術家の講習会とは思えない。

もし武術に恐ろしく熱心で求道心のある人が来れば、高級外車を中古軽自動車の価格で
購入出来たほどの価値があった講習会だと思うだろう。
(これほどの人に質問が十分できた環境だったという意味で)

あまりに勿体ない気もしたが、すべて北川智久氏に任せ、
それはそれで良しとされている光岡師の人としての器量はなかなか絵になる。

この講習会の後、山形に出向かれる光岡師範を山形新幹線のホームまで
北川氏とお見送りしたが、その途中、手の握り方など、
あらためて非常に参考になる話を伺うことが出来た。

それにしても北川氏の才能はあらためて大変なものだと気づかされる。
とにかく身体の動きに関しては、私のところを出発点に韓氏意拳、身体教育研究所、
心道流の空手、カリ、シラット、そして姓が同じなのでよくシステマの指導者に
間違われるだけに、これについても私より詳しい。

その上、「まるみつ」の、小関勲氏が製作し、使い方も指導しているバランスボードや、
「みちのく山道」(私が考案した身体調整器具)の他人でも思いつかないような
使い方も工夫している。

とにかく、ただ単にいろいろやったという事ではなく、さまざまな方向から検討を加え、
驚くような気づきを生み出している。

今までにも、北川氏には「虎拉ぎ」の思いがけない対寝技の威力に気づいてもらったという
大きな恩がある他、身体教育研究所の野口裕之先生の教示である身体を「凝縮系」と
「伸び伸び系」に分けて使う事の意味を、私に分かりやすく翻訳してもらった恩もある。

お陰で私の技の幅がどれほど広がったか分からないほどだ。

私は幸いなことに「余人をもって代え難い」という才能のある人に何人も出会っているが、
北川氏も間違いなくその内の一人。

ただ北川氏の才能は、およそ普通の会社や組織では芽が出なかったろう。

北川氏は、名越クリニック院長から「君は独自に新しい職業を創る以外道はない」と
断言されていたが、流石に名越院長である。

そして、私以外にも北川氏の才能に気づいた方々は、野口裕之先生、光岡英稔師範、
小関勲氏など、さすがに皆さんセンスのいい人達だ。

以前、北川氏に会って、北川氏の才能に気づくか、
「何か訳のわからない事を言っているなあ」で終わってしまうかで、
その人の「人を観る眼が試される」と書いたことがあったが、
今夜話してみて、今ではかなりの人が「この若者はタダ者ではない」と思うだろうと感じた。

どこか試験的にでも北川氏にスポーツクラブの指導を全面的に任せるような試みをしたら、
トンデモない能力が引き出される子どもが出てくるように思う。

とにかく北川氏の才能と魅力は、直に本人に会って確かめる事が一番なので、
御関心のある方は北川氏のサイトを御覧下さい。
http://kitagawa326.blog.fc2.com/

甲野善紀 @shouseikan


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