北川智久 順逆曲直旋転心身

沖縄古伝心道流空手道講習会 受講された方の声です。

沖縄古伝心道流空手道講習会に参加をされている福原さんによる案内文です。

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「空手」と聞いて「怖そう」と思う方も少なくないと思います。
心道流空手は、一般的に言うところの「空手」とは、かなり雰囲気が違います。

まず、痛い思いをしません。
次に、激しい運動もありません。
武道経験が無いとか、運動神経が良くないとかも(全く)問題になりません。
体の大きさや腕力の強さも関係ありません。
年齢、性別も勿論問いません。

心道流では、フィジカルの強さによらない身体の使い方を稽古します。
沖縄に古来より伝わる「型」を通じて、そういった身体の使い方を学んでいきます。

現代の生活では、身体のすべてを使って何かをするということがほとんど無くなりました。
私たちはかなり身体を使えなくなっています。

私たちが頭で理解しているよりもずっと大きな可能性を身体は秘めていますが、
私たちは、その可能性のうちの、ほんの数パーセントしか使っていません。
(それでも生活できてしまいます)

心道流の稽古では、沖縄に古来より伝わる「型」に身体をはめることによって、
近代化により便利な社会になる(そして身体をつかわないで済むようになった)以前の
時代の身体の使い方を、ある意味「思い出す」作業をしていきます。

身体を型にはめて稽古しますが、身体性を否定することとは違います。
ひとりひとり身体は違いますから、型にはめてもその人の身体です。

「型にはまった」身体の使い方をするのではなく、身体を型にはめこんで、
現代の生活では使われなくなった(しかし昔はつかわれていた)
「身体の使い方を学ぶ」のです。
「思考の型」から身体を「解放」する、と言うこともできるかもしれません。

今そこにある、その人自身の身体の可能性をどう開花させるかが重要です。
だから、体の大きさや年齢などは関係ありません。

講習会で使う型は難しいものではなく、空手・武術等の予備知識の無いことが
マイナスにはなりません。(あったとして、アドバンテージになるかといったらそうとも限りません)
講習会では受講者全員が先生から直接習います。(そのために人数制限があります)

型自体が複雑でないのは確かなのですが、型の持つ「意味」には、
言語化・情報化できない要素が多分に含まれているため、
型の持つ意味を理解している人に直接教わらなければ、学ぶことが難しいものです。
ですから、先生から直接でなければ、学ぶことのできない内容なのです。

空手というとどうしても荒っぽいイメージがあります。(それもしょうがないと思います)
それにより参加を躊躇われている方がいたら、

・興味がある人だったら、体格や経験に関係なく学べる
(あえて、やる気のある人」とは言いません。私もこの講習会で心道流空手を一年ほど
習っていますが、最初は「一回見てみようかな」というぐらいの軽い気持ちで来ました)

・誰でも参加できるが、「その程度の稽古」ということではなく、大変に奧の深いものでもある

この二点はお伝えしておきたいと思いました。

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